夏になると水出しアイスコーヒーをつくれるだけつくる。ホットとは違い、仕込めるぶん、朝起きたらすぐにがぶがぶ飲めちゃう(そしてすぐ無くなる)のがつくり続けてしまう理由だ。ただつくる手間省きたく、ちょっとだけ飲むペースを落としたいな、と感じたこともあり、最近からは豆乳とコーヒーを7:3程で割るようにして、節約するようになった。まあカフェオレになってそこそこ美味いし、コーヒーの減りが遅くなったのもあり、何か一つ発明した気分になれる。こういうちっぽけな変化(ためのアクション)の観察・発見が心躍らすものだと気づくし、小さいことだからこそつぶさに観察するスローな時間をとれるようしたいよね、とつくづく思う。ああなるべく働きたくない。

そうそう、作業デスク上をすこしスッキリしたくて、珍しく、ペン立てを買ったのだった。ペン立ては、上から見ると蜂の巣みたいな造りになっており、四方側面に4カ所、その真ん中に1カ所、ペンやらハサミやらの文房具を立てられる。しかも台座があって、くるくる回しせる仕様だ(活躍するかは謎)。情報整理の肝になる色ペン・蛍光ペンを真ん中にし、四方にはハサミとスティック糊、よく使うボールペン群、たまに使うボールペン群、メモ帳と定規をセットする。今まで乱雑にばらけて管理されていたものが一つにまとまる。心地よい。デジタルよりもアナログ。意識的に紙にまとめて書き出す作業が増えるなか、スムースな導線ができんじゃないかとにんまり眺められるくるくるした買い物となった。スモール・メリーゴーランド・オン・マイ・デスク。

そういやついでに、ガジェットポーチも買ったんだっけな。ボイレコや充電配線やらGoProアクセサリやら2軍イヤホンやら、細々と積み上がり本気を出せばすぐに無くなりそうなものたちのプラットフォームにすべく。地味にアピールされたYKK製のジッパーを開くと、飛び出る絵本のごとく山なりに展開し、カードや名刺の薄っぺらなものから、ボイレコや財布のような厚みあるものをまとめて収容できる。ポケットがたくさん付いてるので分類もしやすい。今後、出張などの移動でも活用しそう。ちなみに、inateckというメーカーのものを選んだ。移動のことを考えると「よりコンパクトに」が頭をかすめ、一瞬SかMかサイズに迷ったが、まあ「散らかったものを在処を一つにまとめたい」が目的だと再確認してMにした。今のところ文句のつようがない。

こういった今っぽい道具たちも魂が宿りいずれかは付喪神になるのだろうか。いや、100年経つ前にすでに消費されきり、すぐにスクラップとなる(ものによってはリサイクルされる)時勢なんだよな今は。付喪神(九十九神)が生まれにくい、生きにくい時代になったもんだ。