この春から、オンライン英会話をはじめた。国内だけでなく世界中に競合がいて、あまたのサービスがあるなか、無料体験をいくつか試し、どれと相性がいいのかを探っている。
マンツーマンとグループレッスン、その二つを同時進行していきたい。予算は毎月1万前後。すると見えてきたのは、二つのサービスに登録し、並行しながら英語を鍛錬する自分の姿である。
1週間ほど無料体験をして気づいたことがある。
「24時間いつでも受講OK」を売り文句にしており、ネイティブから非ネイティブまでさまざまな国からの講師、さらには、受講のさいに自分のレベルに合わせて教材を選べるサービスは「便利を通り越してむしろ不便」ということだ。
性格的なことが大きいが、「どれが合ってるのか、まずすべての教材をチェックしてから」という頭になる。そして、選べすぎるので選ぶのに時間がかかってしまい、そんな暇があるならさっさと受講しちゃったほうがいいとため息が出てしまう。あと当初「お金も払うし毎日やるかもなぁ」と思ったけど、自分のペースを考えるとなんだかんだで週1~3回くらいがちょうどいい(一番ツメツメのときは、1日に4回の受講をしてみたがもはや合宿だった…)。
もう一つの気づきは、講師としてさまざまな顔がホスト・ホステスのように並ぶなか、だれを選ぶかに躊躇してしまうことだ。シンプルにぼくが根っからの人見知りだという自覚をこんなところで味わされるとは。美容室でさえ、相性のいいスタイリストの人を見つけるまでに転々とお店をホップしまくるのに、会話をメインで扱う相手でフィットする人を見つける作業はだいぶ時間がかかりそうだ。学びたいことなのに、そういった対人エネルギーで疲れるのは元も子もない。
なので、ある程度の「選べなさ」を意識しつつも、講師によるムラがなさそうな(一定以上のトレーニングを提供してる)サービスがぼくには合ってるっぽいぞ。
とりあえず、グループレッスン専門のサービスは決めた。テーマ型で話していくが、わりとフリートークに近いところ。そこは週1回で、1年分を支払った。もう一つは、まだ無料体験中だけどおそらく有料に切り替えるサービス。適正検査後のレベルに合わせた教材をもとにマンツーマンやグループレッスンをまとめて受講できる。会話は、週2くらいで予約ができるのでちょうど良さそう。こっちはキャンペーン価格でとりあえず3ヶ月を試してみる。(ロゼッタストーン勤務時代が最盛期だったような気もするが)3ヶ月くらいでその勘を取り戻せる+αくらいまではいけるだろう、という見込み。その後は、そのときの状態に鑑みつつ、継続か他サービスを組み合わせることにする。
いやあ、学ぶを選ぶのも大変ですなあ。
○ 浅瀬ぶらぶらと潜水探検
ちなみに、一人だけで進める学習ってのは、ぼくの場合、注意散漫になりやすく、“浅瀬”でうろちょろする傾向がある。それに対して、他の人/サービスを絡めると、問いが飛んできやすいので、一人のときよりも“ふかく潜り”やすくなる。その“潜水”のための時間にお金をよろこんで払っている意識がある。昔はこんなこと1ミリも思わなかったのになぁ。
正直、ある程度のことは、時間さえつくれれば/ちゃんと潜れれば、たどり着きたいところにはいけるくらい自分は器用なほうだとは思っている。ただ、そういった「まあ自分でもできるけど」と言い訳しつつ、「時間をつくる」と「潜る」状態がつくれていない現状に堪えきれず、こりゃあもう人に協力してもらい、対価を払うことでガッと進めていったほうがいいんじゃないかと明らめた。むしろ今は、「一人で」を手放したほうが素早く遠くにいけるような気がしていたりもする。
今年一年じっくり学んでいくことで、何がどう変わっていくのだろう。自分のことだけど、その変容を観察できるのが愉しみでしょうがない。
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