もう10時半を過ぎたが、まだまだ自分にとっては「午前中」ではなく「朝」という分類の時間帯だ。
家の中のテントで猫たちの重さで目を覚まし、耳栓を外し、スマホを眺めたら10時過ぎ。横になりながらラインとメールとメッセンジャーを確認してから、返信内容をなんとなく頭に浮かべるも返信はあとからでいい。
メールには「配達完了しました」が届いていた。玄関を開けると、段ボールが一つ。急ぎで購入したキャットフードがあった。いつもネットでまとめて注文してるものが、入荷が遅れ、納品が遅れるとのことだった。昨日で猫たちのごはんが切れてしまったので、慌てて頼んだら、これが届いたというわけだ。荷物に群がる猫たちを先導して、ごはん皿にキャットフードをこんもり山盛りで入れる。
4匹ががっつくのを横目にお湯を沸かして毎朝のルーティン化しているコーヒーを飲むために落とす。昨日は金属フィルターだったんで、今日は気分を変えてペーパーで。金属のほうがエコで処理も楽なんだけど、1週間に1回くらいはペーパードリップですっきり飲みたくなる。業務スーパーで買った豆を使い続けることで、淹れ方の定点観測ができるのもいい。不思議なもんで、毎日のように淹れてると、フィルター変えるとどう変わるとか、流量を太くするとどうなるとか、ちょっとしたことに気づけるようになる。解像度が上がるのは、やはり量なのだろう。そして、もしかしたらこの自分が飲みたいだけでコーヒーを毎日淹れる行為が「努力してるつもりないのに努力してるようなこと」になるのかもなぁとふと考えたり。
さて、寒くなってきたので、保温マグに入れたコーヒーを抱えて、あらかじめ温めておいたコタツに入る。ネットサーフする前に、ワードプレスの画面を開き、うだうだ考えずにとりあえず書き出す。そして、今である。
○ 夜の書き流し
「書き流し」から「かけ流し」を思い出し、大好きな温泉に胸を膨らませた。しかし大好きなくせに、「かけ流し」の意味を分かってなかったと感じて、ググる。なるほど、シンプルに「湧き出てきた湯を、循環させることなく、流してしまう(つねに新しい湯が流れる)」タイプのものを言うのか。対して、「循環式」の温泉もあると。勉強になります。
「かけ流し」は「その場かぎりで、真実味のないこと」という意味でも使えるらしい。常に新しく移り変わっていく様子は、「諸行無常」でなんだかいいな。ヘラクレイトスの「万物は流転する」にも通ずる。
この交換日記を温泉に例えるとどんな感じなんだろうと考えた。
まあ循環式ではないわな。内容として、相手に確実な返事を求めてるわけでないから。だから、全然違う話題について書かれていてもモーマンタイなわけで、互いに書きたいように書けばいい(はずなのだ)。という意味では、かけ流し式なのだろう。ただ特殊なのは、時折、たがいに内容が循環するようなときがあるのも事実。つまり、それぞれが違う成分を持ったかけ流し温泉を持ちながらも、その浴槽から溢れたお湯がたがいの温泉に届いて、いい感じに濾過し、温度調整し、循環する瞬間があるということ。「かけ流し、ときどき、循環式」のように思う。
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そういえばおれはネトフリで『悪魔くん』の全12話を観終えた。漫画家として売れるきかっけにもなり、水木しげる自身の思い入れもあるだろうし、彼の世の中(社会)に対する不条理を悪魔を通して描き表そうとした作品だろうし、見応えがあった。ただ古い悪魔くん知識が薄かったのもあり、過去作品もじっくり観なくちゃなと宿題が増えた。うれしい宿題はいくらあってもいい。
そうそう、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』が配信されていた。去年映画館で観た作品の中で一番グッときたし、あっという間に観終えてしまった作品なので、構造を研究するべくもっかい観ようかと思う。マキタスポーツの部長役がハマりすぎだったよなあ。
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本当は昨日の深夜に書こうと思って「真夜中の書き流し温泉」とタイトルをつけていたが、寝過ごしてしまったのもあり、「朝の書き流し温泉」となった。ブログに向かう時間は、温泉に浸かるような気分になれたらと思ったので、温泉を加えておいた。
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