一週間東京に滞在しただけだが、鳥取に戻ると「異界に行って帰ってきたのだな」と毎度ながらに気づかされる。朝の静けさがまるで違う。電車など騒音なく、穏やかに孤立できる空間があり、ちょっとしたノイズとして猫たちが動き回ってる程度である。チュンチュン、鳥の営みが聞こえる。今朝は、雨がしとしと降っておりさらに庭が黙りこくっている様子に好意を感じる。

普段はこたつ寝ばかりしているが、さすがに疲れていたのでひさびさに布団で寝て、ぐっすり眠れた。ただ今日あったであろう神社掃除をさぼってしまったことに気づき、寝起きが重ったるしい。「再来月は・・・」と誓いを立ててからむくりと起きる。猫たちのご飯と水を確認してから、ティファールのお湯を沸かし、顔を洗う。昨晩帰りの飛行機でふと「髭が邪魔だ」と思ったのでひさびさに口周りから顎までの髭をすべてシェイビング。おまえこんな顔してたんか! それから、持ち帰ってきた服を洗濯機にかけ、珈琲を淹れる。作業のところどころでボス猫のタラが甘い鳴き声を放ちながら身体を何度も何度もこすりつけてくる。一週間もいなかったぶん、まとめて甘えてこようとするのが、こいつの魂胆だろう。とりあえず抱っこで今は我慢しといてくれと抱き上げてなで回す。撫でられるの飽き、腕から飛び出したあたりで、やっと珈琲ブレイクタイムである。

あ、そうそう、東京に行くたびに思う「喜ばしいこと」には書き忘れていたことがあった。毎度ながらメモが大量に増えるのだ。LINEに「原稿」という一人グループがあり、そこに都内で感じた・気づいたものを投げ入れる場所になっている。鳥取にいるときは、なかなか更新されないが、都内にいると更新率がガッと上がる。それは観察しうる人間が多く、東京を一種の動物園と捉えているからで、自分も含めた人間の煩悩や生活様式を再考する場として最高のローカルが東京だとつくづく思う。あと、記憶が散らばってるエリアをうろうろしてるから、結構思い出して、「そういえばあの時の」の感情と思考をメモし直せる良さがある。まあだから、“片足東京”ってのはずっと変わらずにいくんだろうなあ。

さて、ぼくもおそらく朝の60分ほどを記録し終わったんで、いつものルーティン的なもの(鳥取ver.)に戻るか。10時までは家事や読書などの自由時間。10時からお昼まではしごとの作業時間。今年は朝から働くことにした。さて、リフレッシュできたし、やるぞー。

朝の60分と不機嫌な自動販売機

p.s. 携帯番号を持たずに生活したいという気持ちがものすごく高まってます。どこをどうすれば持たなくていいかの作戦会議をまたどこかでやろう。

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