タラタラしてしまう癖がある。

あの駄菓子を一度を口にはしたことないが、あの紫トゲトゲ頭で青エレキ野郎は、ぼくのことを戒めてるんじゃないかとすら思えてくる。

よかった思い出を振り返ってみるか。数年前「とりあえずあえず」というブログを立ち上げた。適当に取得して使わなくなった捨てドメインを使ってワードプレスをちょちょいといじり、動かしはじめたサイトである。

「書くこと」に対して力みがちな自分に「とりあえず書け」「書けないから書け」「排便するように書け」と投げかけながらつけたブログタイトルであり、汚すことを前提につくったのが功を奏したのか、これまでで一番書きやすかったし、書きながら自分で自分の思考や感情に気づけることも多かった。

当時はファシリテーション的なことばを知りもしなかったが、ブログという”場”に招かれ、自分で自分の中にあるものを引き出すサポートをしているような感覚だった。書き終わってみて、なるほどねぇと思うことが多かったのだ。これはよい話である。

そして近年では、力まず書く機会として、齋藤孝さんや井上ひさしさんの影響を受けつつ、400字の原稿用紙を選んでいる。自分が何を考えているか、を吐き出す場としてめちゃくちゃ役に立っている。ペンで書くので、その日の調子が文字の揺れににじみ出ている様子もこれまたいい。

ただあくまでそれはアナログに行われる、誰にも文章を晒すことのない一人遊びでしかない。デジタルで、不特定多数に向け、よくわからない人と結びつくかもしれない可能性は一つもない。

あくまで自分の内にあるものを引き出すツールとしてのブログ。だけど、隠さずにオープンにすることで何かしらの跳ね返りがあるかもしれない。それは「とりあえずあえず」で散々味わってきたじゃないか。ということで、お気軽吐き出しうんこブログを再開しようかと思うのだ。

タイトルもあんまり考えずに「とにかく書く」から「兎に角」をもじって「兎に書く」。読みは「とにかく」だけっど、「うさぎにかく」という意味深なことばとして捉えられる適当さがちょうどいい。

考えてもみれば、今住んでる家は住み開きしている。ここでの自分の暮らしのペースは崩したくないから、あくまで、そのペースに合わせるかたちになるけど立ち寄りたい人はどうぞ、というスタンスである。立ち寄る人をお客さん扱いしすぎたくないし、その相手に気を取られすぎるのも間違ってる気がする。自分の家なわけだし。

だから、完全なる住み開きではなく、半分くらい住み開きなわけだ。まあ正直だれでも来てくれってわけじゃないしなぁ。そんなあんばいで、「兎に書く」を半住み開きブログと位置付けておく。

もうさすがにタラタラしてらんないぜ。そろそろ観念し、今後、駄菓子屋で見つけたら食べてみようじゃないか。

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