どっちつかずで、どちらをも足繁く行き来しながら、ぼくは暮らしている。まるで、あの世とこの世を行き来できる妖怪のようだ(これは喜ばしいことでもある)。
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「やりたい人がいるならやればいいし(そのサポート役で入るけど)、やりたい人がいないのであればそもそもやらなければいいじゃない」
「やらなきゃ」の義務感だけで動くことが苦手で嫌いな自分にとって、音頭をとれないくせに神輿に乗っているリーダーが無駄に人を巻き込み消耗させるだけの祭りや会議ってなんなんだろうとヤキモキしているここ数日。相手方のスタンスが見えてきたから、カメレオンのように色を変え、ぼくの立ち振る舞いも固まってきた。
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「死にたいと思ったことは一度もないけど、生きたいとつよく思ったこともない」
これは20代からずっと感じてることで、だからあえて言えば自分は“生きながらえる系男子”であると認識していた(いつの間にか“生きながらえる系おじさん見習い”である)。その延長線上で、いまだに世の中で複雑でいろいろ決断することも多いけど、「それを始めた/止めたとて、死にはしないもんな」の思想に支えながら日々の不安やモヤモヤと向き合えている気もする。
つねに不安定だ。曖昧さの中にいるし、はっきりすることのない、多面的な自分と自分を行き来し、揺れ動いている。もうちょい安定したい気持ちもなくはないが、ゆれなくなったら心は死ぬかもしれない。あ、でも死にたくはないんだった。生きたいわけでもないけど。
死なない程度に、暇を愛でて、ぬるぬる、だらだら、ゆらゆら、進んでゆけ。
p.s. とにもかくも、NHKドキュメンタリーで『シン・仮面ライダー』特集観ちゃったから、これは観に行く。庵野さんの言う“肉体感”とは。あと『丘の上の本屋さん』は観とかなくちゃだ。今年は特に映画に支えてもらえそう。
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